2015/05/31

引っ越し騒動 其の弐

あひゃー、また時間があいてしまった…!


波乱のStratford引っ越し編です。

Stratfordはロンドンの東のほうで、オリンピックの開会式があったオリンピックパークがあるとこです。
引っ越す前から何度か行ったことはあるんだけど、
ビューイングの当日には、手に手錠をかけられた少年が警官に連れられてるのを目撃したり、そんな所(笑)
あまり治安はよろしくない。
でも同じく治安の良くないBrixtonに住んでたこともあるし、
東のほうはトレンディとか言うし、
駅前にはヨーロッパ最大のショッピングセンターもあるし、
チャイニーズ系のスーパーもあるし、お買い物にはなんの不便もなくて、
Blackheathと違って地下鉄が通ってるので、交通の便は比較的良い。

実はあまり気に入っていなかったけど、家賃も安いし、家なき子になるよりはいいか!と思い、入居を決意したところです。


引っ越し当日は雨でした。
Blackheathは街のかんじもすごく気に入ってたし、離れるのは少し寂しかったです。
引っ越し先はちょっと複雑で(といっても、よくあることなのかな?)、
ビューイングのときに部屋を紹介してくれたのは、その部屋を出て行く住人で、
残念ながら引っ越し当日まで大家さんに会う事はなかったのです。
ビューイングのときにはいろいろな質問をしてみました。
「大家さんは同居か」ということをきいたら、
「同居ではないけど、フラット全体を借りてる人が家賃を集めたりしてる」との事でした。
これが後々、カギとなってくるのです。

入居当日、大家さん代わりの人と約束した時間に行きました。
私はその人とは会った事がなくて、どんな人か知りませんでした。
新しい家に着いてピンポンを押したら黒人女性が出迎えてくれました。
とりあえず荷物を運び入れて、一段落したところで、さっきの女性にいろいろ聞いてたら、彼女がこのフラットを管理してる大家さん的な人でした。
この人、超キーパーソン。アマゾネスさん(仮名)
そしてもう1人のフラットメイト、大学生の男の子リチャード(仮名)
部屋は4つあったけど、1部屋は誰も住んでない状態。


こんな部屋だったんですけどね、これはすごく日当りが良いとき。
部屋の前に木があるからか、日中でも陽が入ることはほとんどなし。
夜にビューイング行ったから気付きませんでした…。
質問すればよかったんだけど…。
左側の壁に棚がくっついてたんだけど、ある日帰宅したら墜落していたり。


翌日から生活し始めるんですが、それがもう大変。
文化の違い、を思い知りました。

アマゾネスさん(仮名)はパン屋さんを経営しているということは知っていたのですが、
それにしても片付けがヘタクソすぎる。
もう写真載せちゃうよ。
こんなのが一晩中置きっぱになっていたり。

外にゴミが放置されていたり。
もうちょっと歩いたところにゴミ箱あるのに…。

何日もシンクに洗い物が放置されていたり。
最初のうちは洗ってあげたりしてたけど、さすがになんで毎回、私が洗わなきゃいけないのかと思って、本人に直接言ったけど、改善の兆し無し。

家に帰ったら今日はどこを汚したのかキッチンをチェックする毎日。
良く言えば多少汚したりしても気にしない人なのかもしれないけど、さすがにこれは疲れる。

ある日、めずらしく彼女がキッチンを掃除していてどうしたのかと思ったら、なんとネズミが出たと。
そりゃこんだけ汚くしてたら出るだろうなとは思いました。
うわぁ…と落ち込み、自分が食べ物を入れてる棚を掃除してみたら、パスタの袋に穴が開いてました。
おそらくネズミがかじったであろう穴。
ほかにも穴が開いていたり。
ほんとに勘弁してくれと思いながらも、棚にネズミが来ないよう対策しました。

ネズミが出てもなお、フラットは綺麗になりませんでした。
こんなかんじ。





どうやったらこんだけ汚くできるんだよ!笑
できるだけ証拠を取っておこうと思って、写真撮りました。
イギリスの家は古いということは仕方ないことだし、だったらそれを出来るだけ綺麗に使おうとするのが私の思う常識だったんですが、どうやらそれが通用しないこともあるみたい。
ネズミが出たのに綺麗にしようとはしない、しかも彼女はパン屋を経営している、しかも家でパンを焼いたりしていると言っていた。
それでなくてもこのフラットを管理している人なのに、と思ってほんとにムカついてメールしました。
そしたら「この家でパンは焼いていない」と返信来ました。
いやいやそういう問題でなくて、マネージャーであるあなたはどうしようとしてるのか教えてくれ、大家さんには報告したのか、もっとこうしたらいいんじゃないかと言ったら、
「それは私の仕事じゃない」と。
ああ、もうこの人とはやっていけないわと思いました。

そしてさらに、もう1人のフラットメイト、リチャード(仮名)がいきなりベッドを部屋の外に出して大掃除し始めました。
何してるかわからないけど、その日はずっと廊下にいました。
それからというもの、彼の部屋のドアがずっと開け放たれていました。
しかもすごい臭い…あぁ。
数日後、彼の部屋のドアが開いてたから覗いてみました。
なんと、小さい部屋に無数のマウストラップが…。
これで結びつきました。
部屋を掃除してたのはネズミが出たからで、ドアを開け放っていたのはネズミを追い出すため。

もうこれは出て行こうと。

問題がひとつ。
この家の契約のミニマムが6ヶ月だったのです。
しかし、なんかサインするのが嫌だったし催促してこないし、まだ契約書にサインしていませんでした。
それが幸と出るか不幸と出るか。
サインしてないんだからデポジット返さないとか言われかねないし。
加えて、退去時は自分で次の入居者を見つけねばならないこと。
それは契約書に書かれていたことで、サインをしていないのだから有効なのかどうかはナゾ。
こんな問題だらけの家、他の人に勧められないしね。

何から話を進めたらいいか全くわからず…。
お金が関わることだから失敗したくないし。
日系の不動産屋さんに相談してみることにしました。
そしたら心優しく対応してくれた方がいて、今まであった状況を伝えました。
残念なことにフラットが不衛生なことを理由に退去はできないと。
しかし、念のため契約書を見せてくださいと言ってくださったので転送しました。
そしたら、家の契約自体はその家の持ち主と交わさなければならないし、
まず契約書のタイトルが間違っているので、その点をふまえて住宅法に持ち込むと言えばおそらく退去できるであろうと。
私が家賃を払っていたのはアマゾネス(仮名)だったし、この家の持ち主である大家さんには一度も会っていない状態でした。
おそらく、彼女も大家さんに契約書の原本を渡されて、名前とか日付を書き換えて入居者に渡してただろうし、間に挟まれてかわいそうかなとは思ったけど、もう同情はできないので。

注意深く実行に移しました。
メールで伝えたら、ミニマムのことには触れられず、1ヶ月ノーティスを与えるから入居者を探せと。
でも契約書にサインしてないからその義務ないし、あの契約書自体が有効ではなからこれ以上なんか言ったら裁判してもいいんだよと返信しました。
入居者を探す件に関してはアマゾネス(仮名)もしぶしぶ了承してくれたかんじ。
ビューイングには協力するから、見学する人が来るときは教えてって言ったらイヤだとか言い始めてその後、大げんかになりました。
いっつも私が汚したって言うけど私じゃない!
いや、お前だ!!の繰り返しでした。
挙げ句の果てに明日にでも出てってくれたら嬉しいとかメールしてきました。

その間に新しく住むとこも探さなきゃいけなくて大変でした。
今回の件で学んだのは、文化が違うとか分かり合えないとかそういうこともあるんだということ。
ビューイングだけではわからない、実際に生活してみなきゃわからないこともあるということ。
もうこんなゴタゴタは嫌だから、Mixbで探しました。
ほんとはエージェント通すのがいいんだろうけど、手数料がかかるし…
手数料払って安全を手に入れるというのも大事だなとは思いました。

新しいとこも決まって、退去日前日またゴタゴタしました。
その日に部屋の状態見てOKだったらデポジット返すねっていう話だったのに、
部屋を見終わってそのまま出て行こうとしたので、デポジットは?ってきいたら、明日の15時に振り込むって。
いや、話が違うじゃん、せめて振り込んだときのスクリーンショット送ってって言ったらNO!って。
そんなん数秒で終わるじゃんって言っても、3分かかるとか仕事が忙しいとか言い始めました。
それに今まで退去した人にも同じ方法で返金してるから、あなただけ特別扱いはしないと。
それはわかるんだけど、言ってたことと違うし、そんな人信用できるかい!と言ったら、それはあなたの問題だと。
仕事が忙しいとか言って出て行っちゃいました。
ほんとにムカついたし、ここで引いたら負けだと思って、嫌がらせのようにテキスト送りまくりました。
「嘘つき!」って送ったら、いちいち「No,I'm not!」ってちゃんと返信してくるし、何が仕事が忙しいだ。
You make me laugh with your astonishing behaviourってよ。
さらにはブロックまでされました。

その後、同居人が丁寧に彼女にメールしたら、あっさりとスクリーンショット送ることを承諾してくれました。
翌日、彼女とキッチンで会ったときには「お互い誤解してたわね」って。
最後までムカつかせてくれるぜ!!
イギリスで出会った人の中でいちばん幼稚で情緒不安定な人でした。
まぁいろんな人がいるんですな。


退去日当日はすごく良い天気で、デポジットも無事に返ってきました。
今の家では穏やかに暮らしています。
ビューイングのときに質問しました。
「この家はネズミが出た事ありますか?」って。
数年前に出た事はあるけど、業者に頼んで駆除してもらったよって。
大家さんとしてあるべき姿!

家がちゃんとしてないと、すべてがイヤになっちゃうから家探しは大事です。
「まぁいいか」で決めないほうがよいです。
月の支出の中でも家賃は大部分を占めるから、気に入らないところにお金払いたくないし。
引っ越しを繰り返すと、なんだかんだお金かかるから、引っ越し貧乏になりかねないです。
Brixtonから始まって、ロンドンを半時計回りに半周しました。
次はどこかな。


以上、引っ越し騒動でした!


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