2013/06/26

一つの風景画の中

就活でどっかの印刷会社受けたとき、
その会社のパンフレットの裏表紙に、「色弱の人が見えてる色の見え方」の図が載ってて、
なんかすごく不思議な色使いでした。
全体的に黄褐色になってたような。
色弱じゃない人には虹色のグラデーションに見えてるのが、色弱の人には黄色から始まって黄色で終わってるような図でした。
それは今でも印象的でずっと覚えてます。

不思議なのが、どうして、その図が作れたかってこと。
まさか見えてる色が違うだなんて、お互い気付くことは難しいと思うし、
自分が「赤」に見えてるものに対して、「黄色」だと言う人がいても、どっちが正しいかなんてわからないじゃないか。
だいたいそういうときって、多数派の意見が「正解」ってなるけどさ。

「これは何色?」ってきいても、自分はこれが「赤」だと思ってるから「赤」って答えるだけであって、実は赤じゃなかったりするかもしれない。
実はそれは世間一般で言う「黄色」なのかもしれないし。
どういう意識の疎通を持って、その図を完成させたのか、ものすごく不思議。



それと同じように、不思議なことがあって。
「初めて英語に触れた人は、どうして言ってる意味がわかったのか。」
今はもう英語は学問として成り立ってるから、「こういうもの」として覚えてしまうしかないけど、
いつだか知らないけど、英語が日本に初めて入って来た時、どうやって言ってる意味を理解したんだろうね。
初めて欧米人を見た人は、それはもう恐ろしい妖怪が現れた!と思っただろうね。
鼻がとんがってるし、やけに色白だし、わけわからん言葉しゃべってるし。

apple=りんご だって一個ずつ気付いていくしかなかったのかな。
名詞はわかるけど、形容詞とかはどうやって理解されたんだろう。
be動詞とか、aとかtheとか。これがいちばん難しいと思うんだ。
その言葉が日本語にない感覚だって気付くのにどれくらいかかったんだろう。
どうして気付いたんだろう。

どうして、あなたは私のことがわかったんだろうか。
本当に理解してくれているんだろうか。
理解してくれてると思ってるだけなんじゃないか。

世の中には不思議なことがたくさんありますな。



ロンドンでお買いものしたときの写真。
ピンクのタイツはいてるときに、ピンクの靴を試着したのさ!(笑)





1£=149.89円

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